地域で暮らす人々のそばには、いつも静かに寄り添うケアがあります。
病院でも施設でもない、「まちの中」で交わされる小さなまなざしや声かけ。それらは教科書には載らないけれど、確かに誰かの生活を支えている“看護の風景”です。本展では、地域看護やコミュニティナースの現場を切り取ったスナップ、そして「あなたにとって地域ケアとは?」という問いに応えたまちのひと30人のポートレートなどを通して、暮らしの中に溶け込むケアの姿を立ち上げます。
看護学生にとっては、医療行為だけでは測れない“看護の現場感”に触れ、「この人を看る」という視点の核心に出会う時間になるでしょう。国家試験には出ないけれど、確かに看護の根っこにある感覚──生活、距離感、まちとの関係──を、写真の空気ごと受け取っていただければと思います。ここには、病院だけに留まらない未来の選択肢が芽吹いています。
一方、経験を重ねたナースにとっては、日々積み上げてきた何気ない関わりが“ケア”として確かに価値を持っていたことを、そっと肯定してくれる場となるはずです。役割を離れ、ただ「見る人」に戻ることで、看護が業務になる前に感じていた原点のような手応えが思い起こされるかもしれません。そして、いまの延長線上には、まだ別の関わり方があり得る──そうした余白が広がっていることにも気づいていただけたら幸いです。
地域と暮らしの中に息づくケア。その豊かさを、どうぞご覧ください。
コミュニティナースたま
松本恭子
本展示は、これまで暮らしや地域と関わる中で出会ってきた、コミュニティナースや地域で活動する方々の姿を通して、「ケアは特別なものではなく、日常の中にあるものだ」と感じたことがきっかけで企画しました。展示を通して、来場者それぞれが自分の暮らしの中にあるケアに目を向ける時間になればと思っています。
『あなたにとって地域(地域ケア)とは?』同じ問いに対する答え まちのひと30人
ケアや看護のこと、展示のこと、なんでも気軽にお話ししてみませんか。
会期中在廊していただくナビゲーターの方々をご紹介します。
3/26 (13:00-16:00)
開業助産師 ともさん
三重県伊賀市出身、助産師歴18年、2児の母。
総合病院/クリニック、産科/婦人科/NICU、病棟/外来と様々な環境を経て、訪問・オンライン専門の助産院を開業。
地域に根差してケアをお届けできるよう、日々のケアにプラスしてイベントを開催したり、地域活動やPTA活動にも参加しています。
これまでの経験をもとに、助産師としての働き方や開業についてもお話しできます。
3/27 (13:00-16:00)
介護施設・施設長 うすいさん
高齢者施設で施設長をしながら、ご当地戦隊ヒーロー (@care_ranger)地域包括戦隊ケアレンジャー(ケアピンク)として活動したり、ご当地アイドル枠としてディナーショーをしたりしてます。
日々の業務に追われるあなたの日常を、煌めきにあふれた世界に変えるお話をします。
3/30 (13:00-16:00)
看護師/フットケア指導士/認知症キャラバンメイト
神奈川県川崎市でコミュニティナースとして活動。
郵便局や薬局の店内スペースで「小さな暮らしの保健室」を開催し、コミュニティカフェや認知症カフェの運営にも関わっています。
フットケアの実践と開業や、地域での認知症ケアなど、暮らしの中で広がるケアをお話しします。
4/1 (13:00-16:00)
華道家看護師 奥田草鳳さん
秋田県出身。看護師、3児の母。
世界的に活躍されている大谷双香氏に師事。妊娠・出産を機に仮屋崎省吾氏を師とする山崎草響氏に師事。草月流師範として『Atelier 草鳳」を開講。
子供から大人まで幅広い世代にいけばなの素晴らしさと無限の楽しさを伝えています。看護師×好きなこと×家事育児との両立のコツなどお話しします。
美容師・駄菓子屋 吉野耕平さん
自分の住まいのある地域で1人美容室を営んでいます。店舗では駄菓子屋や店頭に本棚を置いています。妻が看護師です。
住む地域と働く地域が同じである美容師の街への想いを、お話しします。
大学病院の救命センターで働きながら、三児の母をしています。
大学病院って、どんなところ?救命センターってどんなところ?といったリアルなお話や、2男1女の子育てのことなどお話しできます。
| 会期 | 2026年3月26日(木) - 4月1日(水) |
| 会場 |
ここのば for nurse |
| 開館日 |
平日のみ |
| 開館時間 |
11:30 - 17:00 |
| 入場料 |
無料 |
| 主催 |
コミュニティナースたま 松本恭子 |
| お問い合わせ |
03-3264-6615(受付時間/平日9:00~17:30) |